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~今日は何の日?~

8月1日 配管くんの日

 

 8月1日は配管くんの日。記念日を通して、配管点検の重要性と建設設備業界の魅力を広く社会に伝えることが目的。

 山形県山形市に本社を置く弘栄設備工業株式会社が制定し、日本記念日協会が認定した。

 日付は、(8)(1)かん」の語呂合わせから、8月1日とした。

 また建設設備業界の地位向上と社会的認知の拡大を図り、持続可能な社会の実現に貢献したいという願いも込められている。

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 配管くんは、弘栄設備工業株式会社と立命館大学が共同で開発した配管内点検ロボットです。このロボットは、建設設備業界における配管点検の効率化と精度向上を目指して設計されました。

 配管くんは、高性能カメラと位置計測センサーを搭載しており、配管内部の映像を撮影しながら、配管の劣化や損傷の状況を正確に把握することができます。これにより、配管内の状態を詳細に確認できるため、必要な修理箇所を特定し、無駄のない改修計画を立てることが可能となります。また、配管の地図を作成することもできるため、複雑な配管システムの全体像を把握するのにも役立ちます。

 配管くんは、直径100~150mmの配管内を自走し、最大100mの距離まで探査できます。段差を乗り越えたり、配管の内壁に沿って安定した映像を撮影することができるため、狭い配管内でもスムーズに点検を行うことができます。さらに、配管内の走行経路を映像と連動してマッピングする機能もあり、点検データを効率的に管理・活用することが可能です。

 配管くんの開発は、設備業界の労働力不足や経済規模の縮小といった課題に対応するために始まりました。弘栄設備工業株式会社は、他社との差別化を図り、業界全体の発展に貢献することを目指しています。そのため、配管くんを活用したサブスクリプションサービスも提供しており、企業が初期コストを抑えながら最新の点検技術を利用できるようにしています。