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8月8日 田主丸・河童の日

田主丸・河童の日

 8月8日は田主丸・河童の日。記念日を通して日本に古くから伝わる親愛なる河童を広めるとともに、河童伝説がある日本の各地と交流を広げていきたいとの思いが込められている。

 河童伝説が息づく福岡県久留米市田主丸に事務局を置く、九千坊本山田主丸河童族が制定し、日本記念日協会が認定した。

 日付は、8(八)は末広がりで縁起が良く、88の「はっぱ」がいつしか「かっぱ」となり、8月8日に「河童大明神夏の大祭」を開催していることから8月8日とした。

 1955年、田主丸を訪れていた芥川賞作家の火野葦平らが九千坊本山田主丸河童族を結成。その思いは引き継がれ、現在でも河童の町としてさまざまなイベントを行っている。

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 田主丸町は、久留米市に位置し、「河童の町」として全国的に知られる場所です。この地域は九州で最大の河川である筑後川の流域にあり、その肥沃な土地と共に、過去には多くの洪水に見舞われてきました。これらの自然環境が、地域に根付いた河童伝説の発祥と水神信仰の背景を形成しています。

 河童は、日本の伝承において川の精霊や水神とされ、田主丸では特に親しまれている存在です。地域では河童が人々の生活に影響を与える存在として語られ、悪戯好きでありながらも愛嬌のあるキャラクターとして描かれています。田主丸では河童をモチーフにした観光めぐりや散策が楽しめるほか、河童碑の設置なども行われ、地域おこしの一環としても積極的に河童を取り入れています。

 河童の町としての知名度が高まったのは、芥川賞作家の火野葦平氏がこの地を訪れ、地元の鯉素潜り漁師「鯉とりまあしゃん」に感銘を受けたことに由来します。火野氏は田主丸の河童伝説に魅了され、自身の作品に度々登場させることで、田主丸を「河童の町」として全国に広めました。また、1955年には地元住民と共に「田主丸河童族」を発足し、その活動を通じて地域文化の保存と発展に寄与しています。

 田主丸の河童伝説は、地域の自然と歴史が織りなす文化の一部であり、地元の人々にとっても特別な意味を持つ存在です。観光客には、このユニークな文化を体験することができ、地元の食事やお酒、お菓子と共に、田主丸の魅力を存分に楽しむことができるでしょう。

記念日とかいろいろ

8月8日の記念日