カレンダーをめくってみれば
~今日は何の日?~

7月10日 日本ヒートアイランド対策協議会の日

 7月10日は、日本ヒートアイランド対策協議会の日。兵庫県加古川市に事務局を置く、一般社団法人日本ヒートアイランド対策協議会が制定し、日本記念日協会が認定した。

 地球温暖化が進む中、都市部のヒートアイランド現象は、熱中症による死亡者が急増するなどますます深刻化している。その対策を専門的な工事の分野で解決を目指す同協議会の記念日を制定することで、意識の啓蒙を図るのが目的。

 日付は、暑さが厳しくなり熱中症が急増する時期で、ヒート(710)」の語呂合わせから、7月10日とした。

◆◆◆

 ヒートアイランド現象は、都市部の気温が周辺の郊外よりも高くなる現象を指します。これは、都市化によって地表がアスファルトやコンクリートで覆われることで、太陽の熱が蓄積しやすくなるためです。また、高層建築物の増加や交通量の多さ、人工排熱の増加もこの現象を加速させています。

 ヒートアイランド現象は、特に夏場に深刻な影響を及ぼします。都市部では夜間も気温が下がりにくく、熱帯夜が増加します。このため、熱中症のリスクが高まり、健康に悪影響を与えることがあります。また、エネルギー消費の増加や大気汚染の悪化、生態系への影響も懸念されています。

 この現象の対策としては、都市緑化の推進や高反射性材料の使用、建物の断熱性能の向上などが挙げられます。特に、都市緑化は地表面の温度を下げる効果があり、自然環境の保全にも寄与します。さらに、エネルギー効率の高い建物や交通手段の導入も、ヒートアイランド現象の軽減に貢献します。

 都市部の住民にとって、ヒートアイランド現象は避けられない現実ですが、個人レベルでも対策を講じることができます。例えば、日中の直射日光を避けるための遮光カーテンの使用や、屋上や壁面の緑化などが有効です。また、エアコンの適切な使用や節電意識を持つことも大切です。

記念日とかいろいろ