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5月18日 「子どもたちに言葉のシャワーを」の日

 5月18日は「子どもたちに言葉のシャワーを」の日

 ふんだんな言葉がけの中で子どもたちが成長できるようにという願いが込められている。

 兵庫県宝塚市の「言葉のシャワーペイフォワード大作戦」事務局代表で、幼児教育に取り組む正司昌子氏が制定し、日本記念日が認定した。

 日付は、言葉(518)」の語呂合わせから、5月18日とした。

 正司氏は「今の子どもたちは幼児期に人の言葉を聞く機会が減っていて、言葉の力がどんどん落ちている」と感じており、人生の土台をつくる豊富な「言葉」を、すべての子どもたちが身につけられるように周りの大人から子どもたちに挨拶や言葉がけをすること、言葉のシャワーをかけてあげることが大切と考えている。

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 「子どもたちに言葉のシャワーを」という呼びかけは、子どもたちが豊かな言語環境に触れることの重要性を訴えるものです。この取り組みは、親や祖父母、そして日常生活で出会う大人たちが、子どもたちに積極的に言葉をかけることで、彼らの言語発達を促すことを目的としています。

 現代では、デジタルデバイスの普及により、子どもたちが人間の声に触れる機会が減少しており、これが言語習得に必要な豊かな言語刺激の不足を招いているとされています。言葉のシャワーを浴びることで、子どもたちはより多くの語彙を学び、言語の理解と使用能力が向上します。これは言語発達だけでなく、思考能力や社会的スキルの発達にも深く関連しています。

 このような言語刺激の提供は、子どもの学力だけでなく、将来の学業成績や社会生活においても重要な影響を及ぼします。また、言語能力の向上は、子どもが学校での学習内容を理解しやすくなることにも繋がります。例えば、小学校での読解力の基盤となるのは、幼少期に培われた言語スキルです。高校生になっても教科書の内容を理解するのに苦労するといった問題も、言語能力の基盤がしっかりしていることで予防可能です。

 さらに、言語環境が豊かであればあるほど、子どもたちは新しい情報を処理し、知識を獲得する能力が向上します。これは国の将来にも影響する問題であり、教育の質の向上と国力の維持・向上に寄与すると言えます。

 この呼びかけは、日常的なコミュニケーションの中で実践されるべき重要な教育戦略です。親や教育関係者、社会全体がこの重要性を認識し、積極的に実行に移すことが求められています。