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2月8日 ぜんざい・おしるこの日

ぜんざい・おしるこの日

 2月8日はぜんざい・おしるこの日。それぞれの良さや美味しさ、日本の食文化の面白さ、楽しさを知ってもらうために、あずき製品・アイス・和菓子などの食品を製造販売する井村屋グループ株式会社が制定し、日本記念日協会が認定した。

 日付は、2月8日は「事八日」(ことようか)と呼び、あずきが入った「お事汁」(おことじる)を無病息災を祈って飲む習慣があること「出雲ぜんざいの日(10月31日)」から語呂合わせで465(しるこ)日後となることが多いから、2月8日とした。

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 日本各地には、地域ごとに異なる食文化が根付いており、特に伝統的な甘味料理においてその違いが顕著に現れます。西日本と東日本では、餡を使った温かい汁物の呼び名やその定義に地域差が見られます。

 西日本では、「善哉(ぜんざい)」とは粒餡を使った温かい汁物を指し、この粒状の餡が特徴です。一方で、漉し餡を使用した場合の温かい汁物は「おしるこ」と呼ばれます。漉し餡は滑らかな餡で、これを使った汁粉は一般的によりクリーミーな質感が楽しめることが特徴です。

 東日本に目を向けると、あんこの種類とは関係なく、汁気の有無によって呼び名が違っています。「おしるこ」とは、あんこをお湯で薄めて作った汁に、餅や白玉団子などを入れた汁物を指します。これに対し、「善哉(ぜんざい)」は汁気のないあんこを餅や白玉団子の上に乗せたものを指します。

 このように、同じ素材を使用しながらも、その調理方法や呼び方に地域ごとの特色が色濃く反映されているのが日本の甘味料理の面白さです。地域に根ざしたこれらの食文化は、その地の歴史や気候、人々の生活様式と密接に関連しており、日本の多様な文化の一端を垣間見ることができます。