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10月22日 タイムカプセル・信毎ペンの庫の日

 10月22日はタイムカプセル・信毎ペンの庫の日。長野県長野市と松本市に本社を置く信濃毎日新聞社(通称・信毎)が制定し、日本記念日協会が認定した。

 信濃毎日新聞社が1951年(昭和26年)に児童生徒の作文、絵や県内の資料を集めて保存した「信毎ペンの庫(くら)」事業と、そのために建てた「信毎ペンの庫(くら)」を記念するのが目的。

 日付は、「信毎ペンの庫(くら)」が長野市の城山公園に建設され、除幕式が行われた日(1951年10月22日)にちなんで、10月22日とした。

 「タイムカプセル」という発想が一般的ではなかった時代に、信州の資料を「信毎」が5万号を発行する70年後まで保存するという壮大な企画は、歴史を記録し記憶に残す新聞の使命を実践したものと言える。

信毎ペンの庫

 

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 「信毎ペンの庫(くら)」は、信濃毎日新聞社が1951年(昭和26年)に実施したタイムカプセル事業です。このプロジェクトでは、長野県内の児童生徒から作文や絵、地元の資料を収集し、未来のために保存しました。これは信毎が通算発行号数5万号を達成する70年後を見据えた壮大な企画で、子どもたちの思いや地域の文化を未来に伝えるためのものです。

 「信毎ペンの庫」のために建設された書庫は、長野市の城山公園に位置しています。この書庫には、当時の子どもたちが描いた絵や書いた作文、さらには地域のさまざまな資料が収められています。これらの資料は、時代を超えて未来の人々に長野県の文化や子どもたちの思いを伝えるための貴重な財産となっています。

 タイムカプセルに収められた資料は、当時の子どもたちの視点から見た世界や、その時代の文化、社会の様子を反映しており、歴史的な価値が高いとされています。

 また、信州各地の方言を収録した貴重な資料も保管されており、1951年に行われたこの方言調査では、県内の28カ所で方言の調査が行われ、レコードに録音された資料が収められています。これらの方言資料は、地域ごとの言語文化を理解するための重要な資料として価値があります。

 信毎ペンの庫は、子どもたちが将来、自分たちの作品を見返すことで過去と未来をつなぎ、成長や変化を実感する機会を提供しています。これは、地域の人々が自分たちの歴史や文化に誇りを持ち、未来に向けて新たな展望を抱くきっかけにもなっています。

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