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10月10日 医療従事者のための手荒れ予防の日

医療従事者のための手荒れ予防の日
引用元:CardinalHealth

 10月10日は医療従事者のための手荒れ予防の日。米国に本社を持つグローバル医療機器メーカーのカーディナルヘルス株式会社が制定し、日本記念日協会が認定した。

 カーディナルヘルスの主力製品のひとつとして手術用手袋がある。その多様な製品の中には、手袋の内側に保湿成分のグリセリン、グルコノラクトン、プロビタミンB5(パンテノール)を含有したコーティングを施したものもあり、日々、手術室で勤務する医療従事者の手の健康をサポートしている。

 記念日を通して、手術のみならず医療従事者に対して広く「手荒れ予防」の大切さとその対策について知ってもらうのが目的。

 日付は、(10)荒れ(10)」という語呂合わせから、10月10日とした。

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 医療従事者は日々、手指衛生を徹底して感染症の予防に努めていますが、その結果として手荒れを経験することも少なくありません。特に手洗いの頻度が高い環境では、皮膚の乾燥や刺激が進行し、ひび割れや皮膚炎などの皮膚トラブルが発生しやすくなります。このような手荒れは、医療従事者にとって単なる不快感に留まらず、感染症のリスクを高める可能性もあるため、適切な予防とケアが極めて重要です。

 手荒れ予防のためには、まず適切な手洗い方法を実践することが基本です。石鹸は皮膚に優しいタイプを選び、洗浄力が強すぎる製品は避けるべきです。また、手洗いの際はぬるま湯を使用し、熱すぎる水は皮膚の脂質を奪い、乾燥を促進するため推奨されません。洗った後は、手をやさしくタオルで拭き、こすらないようにすることが肝心です。

 次に、保湿は手荒れ予防において非常に重要な対策の一つです。手を洗った直後や消毒後、皮膚がまだ潤っている状態で保湿クリームやローションを塗ることで、水分の蒸発を防ぎます。保湿剤は、可能であれば皮膚のバリア機能をサポートする成分が含まれたものを選び、日中もこまめに塗り直すことが効果的です。

 また、医療現場ではラテックスやニトリルなどの手袋を頻繁に使用しますが、これが手荒れの原因となることもあります。手袋の内側に保湿剤を塗ってから装着する、または低アレルゲン性の手袋を選ぶなどの工夫も有効です。さらに、手袋のサイズが合っているかを確認することも大切で、きつすぎたりゆるすぎたりする手袋は摩擦や圧迫を引き起こし、手荒れの原因となります。

 医療従事者の手荒れは仕事の質に直結する重要な問題です。適切な手洗い、保湿、手袋の使用法などを意識することで、手荒れを予防し、より安全で快適な医療環境を実現することが可能です。

記念日とかいろいろ

10月10日の記念日