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10月2日 芋煮会の日

芋煮会の日

 10月2日は芋煮会の日。山形県の郷土料理の芋煮を河原などで家族や友人知人と鍋を囲んで食べる「芋煮会」の発祥の地として知られる山形県東村山郡中山町が制定し、日本記念日協会が認定した。

 2024年で町の誕生70周年となることを記念するとともに、同町が山形名物の「芋煮会」の始まりの町であることを多くの人に知ってもらい、町の認知度向上と観光客、移住者の誘致が目的。

 日付は、「芋煮会」が山形県の秋の風物詩となっていることと、芋煮(102)」の語呂合わせから、10月2日とした。

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 芋煮会は、日本の東北地方で伝統的に行われる秋の行事です。特に山形県や宮城県で盛んであり、秋の収穫期に合わせて、家族や友人、地域の人々が集まり、野外でサトイモを主材料とした鍋料理を共に作り、楽しむ風習です。この行事は、地域の親睦を深め、季節の変わり目を楽しむ一環として位置づけられています。

 芋煮会の起源は江戸時代にさかのぼります。最上川舟運の船頭たちが、荷物の到着を待つ間、河原で開かれた宴がその始まりとされています。地元のサトイモや干物などを使用して煮込んだ鍋が、現在の芋煮に繋がっています。この行事は時を経て、地域ごとに独自の発展を遂げ、様々なバリエーションが生まれました。

 地域によって具材や味付けに違いがありますが、一般的にはサトイモ、牛肉または豚肉、こんにゃく、ねぎなどが用いられます。例えば、庄内地域では豚肉と味噌味が一般的であり、内陸部では牛肉と醤油味が好まれます。また、最上地域では山菜やきのこを加えることもあり、置賜地域では豆腐や味噌の隠し味が特徴です。

 芋煮会は、秋の風物詩としてだけでなく、地域の町おこしや食のイベントとしても活用されることが多いです。特に最近では、芋煮の鍋に具材が少なくなった後にうどんを入れて楽しむ「シメ」としての食べ方や、カレールウを加えるなどの新しい試みも見られます。

 このように、芋煮会はその地域の文化や風土が色濃く反映された食事の場であり、参加することで地域の人々とのコミュニケーションを深める大切な機会を提供しています。それぞれの地域に根ざした伝統や新しい試みが織り交ぜられる芋煮会は、今後も多くの人々に愛され続けるでしょう。

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