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~今日は何の日?~

10月1日 終活を考える日

 10月1日は終活を考える日。愛媛県松山市の介護付有料老人ホーム「松山エデンの園」が制定し、日本記念日協会が認定した。

 終活に困っている人や何から手を付けたらよいかわからない人に始めるきっかけの日としてもらい、一人でも多くの人に終活についての情報が届くようにするのが目的。また、全国の終活に関する団体が活動しやすくなるようにとの願いも込められている。

 日付は、10月=じゅうがつ=しゅうかつ=終活と読む語呂合わせから、その最初の日である、10月1日とした。

 松山エデンの園では老後の住まい、遺言、介護、認知症、成年後見制度、お墓など、終活に悩んでいる高齢者のために「終活シニア大学」と題する講義やセミナーを開催している。

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 終活とは、自分の人生の終わりを意識し、残された時間をどのように過ごし、どのようにしてこの世を去るかを計画する活動を指します。この活動には、遺言の作成、葬儀の計画、大切な人々との関係を整理することなどが含まれます。多くの人にとって、終活はただ単に物理的な準備だけではなく、精神的な準備も含めたプロセスです。

 終活を行うことの大きな利点は、自分の意志がしっかりと反映され、残された家族に負担をかけずに済むことです。事前に計画を立てておくことで、突然の事態が発生した際にも家族が直面する混乱や負担を軽減できる可能性があります。また、自分の死後の世界を想像することで、今生きている現在をより価値あるものと感じるきっかけにもなります。

 終活は年齢を問わず始めることができ、特に高齢になってからだけでなく、より若い世代でも生活の質を高め、将来への不安を軽減するために取り組む価値があります。それによって、人生の最後に向けて心の準備を整えることができ、人生の質を最後まで保つ助けになると言えるでしょう。

 終活が各個人にとって重要なプロセスであり、それぞれの価値観や生き方を反映させるための手段であり、それによって、人生の終わりを穏やかに、そして自分らしく迎えることができるのです。

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