カレンダーをめくってみれば
~今日は何の日?~

10月10日 球根の日

球根の日
引用元:株式会社花の大和

 10月10日は球根の日。球根の普及のために、奈良県天理市の総合園芸メーカー株式会社花の大和が制定し、日本記念日協会が認定した。

 日付は、1と0を縦につなげると球根から芽が出ているように見えることや、この頃から秋植え球根の植え時であることから、10月10日とした。

◆◆◆

 球根は植物の一部が地下で肥大化し、栄養を蓄える特別な構造を持つ生態戦略です。この構造は、植物が厳しい環境条件下でも生き延びるために進化したもので、特に乾燥や寒冷などの厳しい季節を乗り越えるために重要な役割を果たしています。

 球根は主に三つのタイプに分類されます。一つ目は「鱗茎(りんけい)」で、ユリやチューリップ、スイセンなどがこのタイプに該当します。これは複数の鱗片が重なり合って球状を形成し、各鱗片に栄養が蓄積される形式です。

 二つ目は「球茎(きゅうけい)」で、これは地下茎が球状に変形したものです。グラジオラスやアヤメが該当し、これらは地下で茎部が太くなり、栄養を蓄えることで休眠期間を生き延びます。

 三つ目は「塊根(かいこん)」で、これは根そのものが肥大化したものです。ダリアやラナンキュラスがこのタイプに属し、肥大化した根に栄養を蓄えます。

 球根の主な機能は、栄養の蓄積と新しい生育期のためのエネルギー源の確保です。休眠期間中に地上部の植物が枯れても、球根内に蓄えられた栄養によって新しい芽が出て、翌年にまた成長を始めることができます。このため、球根植物は季節の変動が大きい地域や、一時的に過酷な条件が設定される環境に適応しています。

 さらに、球根は園芸においても重要な役割を担い、美しい花を咲かせる多くの植物の栽培に用いられます。植え付けや保管が比較的容易であり、適切な管理下で毎年安定して花を楽しむことが可能です。

記念日とかいろいろ

10月10日の記念日